何度か当ブログで書いてきたこと。
「わたくし、(原則)黒い靴しか履きません。」
なぜかというと、
・スタイリングが楽だから
・購入時に色で悩まなくていいから
・黒以外の靴を買って散財しなくて済むから
これらは全部事実ではあるのですが、なんだか最近モヤモヤっとしていまして。
そのモヤモヤの原因が何なのかと思索にふけってみたところ、あるシンプルな答えにたどり着きました。
ずばり、これ。
↓
黒ばっかりだと、つまんない!
(そのままな答えですみません。)
黒い靴ばかりを買い揃え、黒い靴ばかりを好んで履いていることは事実であるものの、保守的で堅実なファッションの楽しみ方に変化をつけたいお年頃なのかもしれません。
若い頃(20代)は茶色の靴を中心にむしろ色々なカラーの靴を履いていましたが、30代になって落ち着いてしまい、そして40代を間近にした今、自分の靴のコレクションを眺めると黒ばっかりの一辺倒な様子に一抹の不安を感じたのです。
発想力やひらめきの欠落、何も考えなくなること(サボること)に対する無頓着さ。
自分の中にあるそういった怠慢さを打破しなければ新しい自分にも出会えないでしょう。
オールデン(マーガレットハウエル別注)のチャッカブーツ
なんだか堅苦しい話をしてしまいましたが、一番に何が言いたいかというと、茶色の靴の購入を解禁してしまったよ! ということ。
黒靴以外に茶色の靴にも手を伸ばすと、飽くなき収集魂に火が灯り、果てることを知らない物欲に溺れ死ぬ恐れがあるのですが、よい大人なので(年齢だけ!)、理性を保ちつつ楽しむことにします。
そんなこんなで 今回の『行け行け、私物くん!』で紹介するアイテムは、オールデンのチャッカブーツ(マーガレット・ハウエル別注)です。
話の流れ的に、もちろん 茶色の靴です。
「6アイレット」×「コードバン」×「モディファイドラスト」という、靴に興味がない人からすると”何の呪文ですかそれ”な、3コンボ技が気持ちよくキマっている1足です。
形としてはチャッカブーツ。
着火ブーツ(なんだそれは!)ではないので火は出ません。
チャッカブーツとは、くるぶし(ぐらい)までを覆う丈感の短めのブーツのことを言いますが、通常はアイレットが2つか3つです。
それに対して、今回のこのチャッカブーツはアイレットが6つの仕様。
カジュアルな中にもドレッシーな要素を残しているのがオールデンっぽい かつ 別注元であるマーガレットハウエルっぽい。
サイドから見るとこんな感じです。
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どうです、この絶妙な雰囲気。
「カジュアルさ」と「フォーマルさ」のバランスの妙。
3ピースのスーツを着て吉野家に牛丼を食べに行くような(違う)、ワイングラスでビールを飲むような(違う)、葬式に上下スウェットで行くような(違うしダメ)、そんな魅力に溢れています。
また、後ろからの姿もグッドルッキング(言い方ダサ)。
コードバン特有のヌメヌメとした光沢感が素晴らしいのはもちろんですが、フォルムがなんとも可愛らしい。
ついスリスリしたくなってしまう(ぐへへ)。
履き心地
オールデンの中でおそらく最も有名な木型、「モディファイドラスト」が採用された本アイテムは幅広な設計が特徴です。
足幅広めな方にはしっくりくる確率が高いモデル。
REGALのロングセラー「2236NA」のようなワイドさです。
モディファイドのもう一つの特徴である「土踏まずのサポート」ですが、これも私にとっては快適。
これは感覚的にはビルケンシュトックの立体的なインソールに似ています。
インソールの土踏まずの部分が少し盛り上がっていて(「イエーーィ!!」って意味ではない)、足裏を押し上げてくれる(=サポートしてくれる)イメージです。
ただ、好き嫌いがハッキリと分かれる仕様なので無条件に高評価できるものではなく、最終的には各自で体感してみるしかないですね(急に投げ出す)。
靴のレビューをするのって楽しいのですが、伝え方がなかなか難しいです。
今のところ、リーガルとビルケンシュトックを混ぜた意味不明な靴という謎な伝わり方になってしまっていますしね…(トホホのホ)。
茶色ではない
最後にカラー(色)について。
本稿では”茶色茶色”と書いてきましたが、正確には「DARK WINE(ダークワイン)」というカラーです。
この場合のワインはきっと赤ワインのことでしょうね。
書くまでもないか。
オールデンは20代の頃に少しばかり集めていた時期がありましたが(わずか3足ですが)、当時買っていたモノも黒色ばかりでした。
色が変わるだけで気分も大きく変わるものだなと驚いていますが、こういった気分の変化を楽しむことが重要だなと再認識できました。
インソールはマーガレットハウエルのネーム入りです。
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ネームは履いているとすぐに擦り減ってしまうので 買ってから少しの間しか目視確認ができませんが、そのはかなさが尊い(か?)。
まとめ
というわけで、今回のまとめです。
今回は私物の中から、オールデンの6アイレットのチャッカブーツ(マーガレット・ハウエル別注品)を紹介しました。
履き心地については個人差があるでしょうが、私の足形にはとてもマッチします。
非常に履きやすい。
約10年ぶりに茶靴を購入しましたが、色の変化をつけるとコーディネートの幅も増えますし、自分の気持ちの変化も楽しめます(当たり前)。
当たり前な話とはいえ、今回の買い物は私にとって非常に良い機会になりました。
人生、立ち止まって考えてみたり 後退したり、前進前進ばかりの毎日ではないわけですが、長い目で見ると前進をしていることに違いはありません。
感性や考え方を含めた”生き方”をブラッシュアップする良い機会になったなと感じています。
という、自己満足にまみれたまとめ方で失礼します。
では、また。
ササササッ(逃げ足サウンド)。
スペック
・ブランド:ALDEN × MARGARET HOWELL
・商品名 :CHUKKA BOOT CORDOVAN
・型番 :N6801(579-2270004)
・カラー :DARK WINE(ダークワイン・071)
・素材 :コードバン
・底材 :牛革
・原産国 :アメリカ
・価格 :182,600JPY(with tax)
※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)