地球は回る、スヌーピーも回る。オメガのスピードマスター、シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル。

2022年9月24日

310.32.42.50.02.001

ャラクターとのコラボアイテムにはあまり興味がないのですが、なぜだかこの時計には強く興味をそそられました。

(色がネイビーなのが最もな理由です。)

スヌーピーが描かれたこの時計は、「シルバー スヌーピー アワード(※1)」の50周年記念として2020年に発表されたモデル。

いい年をした大人がスヌーピーの時計を身に着けるのはどうなんだろうと躊躇ちゅうちょする一方、私の大好きなネイビーのカラーリングと、(アイテムの主役なのに)あまり目立たないスヌーピーの存在かれてついついGETしてしまいました。

物分かりの良い 謙虚なスヌーピーに感謝。


スヌーピーが描かれたオメガのスピードマスターは、3種類がリリースされています(2022年9月現在)

初 代・2003年発表(5,441本限定)
2代目・2015年発表(1,970本限定)
3代目・2020年発表(限定ではない)

左から順に 初代」「2代目」「3代目」。それぞれに特徴が違って面白い。
(画像)「Piazo」より

この中で 私が持っているのは2020年発表の「3代目」
資産価値としては球数が少ない「2代目」が現状で最も価値がありますが、金銭至上主義ではないので(お金は好きですが)「へぇ、そうなんだ」ぐらいに捉えています。

好きなモノに囲まれて、好きなモノを身に着けるのが一番心地良いですね。

オメガのスピードマスター(310.32.42.50.02.001)

ここからは オメガ・スピードマスター「シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル」(Ref.310.32.42.50.02.001)の実機について、写真を交えてレビューします。

写真はすべてiPhone 12 miniで撮影しています。

何が言いたいかというと、さほど綺麗な写真ではないということです。

ですが、加工ばかりされたオフィシャルの宣材写真とはまた違う リアルな日常感を感じ取っていただけるとは思います。

それでは、レッツラゴー(古っ)

全容

時計の全容はこのような感じ。
ネイビーカラーが魅力的な1本です。

全容どーーん。

スヌーピーの時計」というレッテル(断定的な評価)のせいで、個性的で普段使いしづらい時計なのかと思いきや そんなことはなく、オンオフ問わずに着けることができます。

遠目から見ると スヌーピーの存在感は良い意味でほとんど無いので 気負うことなく気軽に使えます。

この距離感で見てやっとスヌーピーの存在に気が付く。
側面から見た、の図。厚さは14.5mm。
ツッコミどころ 特になし。
リューズにはオメガマーク(Ω)がデザイン。
置いてみた、の図。

文字盤

続いて文字盤。

白い文字盤に見えますが、実際にはシルバーです。

白く見えるけど銀文字盤。
iphone12miniの画質の限界を感じる。

文字盤だけのアップも撮ってみます。

カシャッとな。

文字盤アップ。

よーく見ると中央部分に「Ag925」の文字が小さく刻印されています。

言わずもがな、シルバー925のことですね。
つまり、文字盤の素材はシルバーです(そのまんま)。

ネイビーとのカラーリングが素敵。


スヌーピーが描かれている部分にもう少し寄って撮ってみます。

もう一度、カシャッとな。

ウェーイなスヌーピー。
宇宙遊泳中ですね。船外活動か。

ちなみに、このスヌーピーが描かれた部分は秒針です。
なので、常に針が回っている部分。

裏蓋(うらぶた)

次に時計の裏側、裏蓋うらぶたです。

この時計のメインと言っても過言ではない、ギミックが詰まった裏側。

過言ではなく、本当にこの時計のメイン部分だなと思える箇所です。

まずは、裏側全容。

ふーん。な1枚。

もう少し寄ってみます。

「月から見た地球」のイラストと ”Eyes on the Stars”の文字がデザインされた綺麗な裏蓋。

写真のような綺麗な宇宙空間がデザインされています。
“Eyse on the Stars”のメッセージも印象的。

この ”Eyes on the Stars”というフレーズは「星をみてごらん」と訳されているのをよく見かけるのですが、私の中ではニュアンスが少し違い、「星(上)を目指そう」みたいな意味合いのほうがしっくりきます。

セオドア・ルーズベルト氏(第26代アメリカ大統領)の名言「Keep your eyes on the stars and your feet on the ground.」から引用をしているフレーズです(「足は地面に 目は星に」的な意味。)

翻訳とは100%そっくりそのままのニュアンスを表すことが出来ないものなので、どのように感じ取って、どのように訳して、どのように伝えるかが非常に難しい。
その国(今回なら米国)の言葉で感じ取るしかない(※2)のです。


脱線したので裏蓋の話に戻ります。
綺麗な宇宙のデザインだけがポイントではありません。

注目すべきは2点。

まず一つ目は、地球が回ります
これは 表面のスヌーピーが描かれた秒針部分(スモールセコンド)と連動しているからで、裏蓋の地球もこれに合わせてずっとゆっくり回っています
すごいぞクルクル。

そして2つ目は、ロケットに乗ったスヌーピーが現れること。
ストップウォッチ機能を作動させると アポロ13号の司令船に乗ったスヌーピーが登場する仕組み。
これは眺めていると楽しいぞ、ニヤニヤ。

常に回っている地球と、ストップウォッチを起動すると現れるスヌーピー。

文字と写真だけで説明されてもよく分からんぞ という意見がきっと多いでしょうから動画も載せます。

かっこ悪い謎の効果音&画質が悪くてすいません。
参考までに、2倍速再生に編集したものです。

このように、楽しめる要素が存分に詰まった裏蓋(裏側)。

このギミック要素を表面ではなく 裏側にデザインしたことが素晴らしい

普段の着用時には見えませんが、だからこその特別感があってナイスです。

ナイスだぞ、デザイナー。
ヒューヒュー、パチパチパチ。

夜光

文字盤の話のおまけとして夜光についても少しだけ触れておきます。

と言っても写真を2枚載せるだけですが。

蓄光式でこのように光ります。
宇宙っぽくてかっこいい。

派手さがあるわけではないですが 視認性は問題なく、おおむね満足です。

付属品

次に付属品。

付属品も記念商品らしく、特別仕様のものが揃えられています。

専用ボックス、専用ルーペ、専用ブック、専用クロス、と 豊富なラインナップ。

付属品一式。盛りだくさん。
赤い説明書は
ほとんど読まない代物。

まずは、箱です。

大外おおそとの箱を開けると、このようにメインボックスが収納されています。

パカッとな。
メインボックスだけを取り出してみました。
お洒落なデザイン。
ヌピ様とボックスのツーショット。
ほくそ笑む犬(ヌピ)。ちゃっかり我が物顔で時計を装着しておる。

※このぬいぐるみはブログ用に買った小道具です、時計の付属品ではありませんのであしからず。

メインボックスはストラップと同じようなナイロン素材のもの(全く同じではない)

中央にはスヌーピーが描かれた特製エンブレムパッチがデザインされています。かわいいゾ。

このパッチにも「シルバー スヌーピー アワード」、「”Eyes on the Stars”」、「アポロ13号」の文字が入っています。

特製エンブレム。スヌーピーのこのゆるさが良い。
文字盤に描かれているヌピ様と同じデザインです。

箱を開けると中はこんな感じです。
内装は白色で、裏蓋にはスヌーピーのイラストが描かれています。

クッション(時計を巻いて箱に収納するためのパーツ)の中央には穴が開いていて、その中に特製のルーペが納められている仕様。

裏蓋のイラストとクッション&ルーペ。
ルーペだけを撮ってみました。時計本体のカラーと同じネイビーで揃えられているのがお洒落。
ただし博士ごっこをするときにしか使いません。

箱の中を掘り進めると、専用クロスと携帯用のケースが収納されています。

床下収納のような空間が箱の下部に出現します。ここに専用クロスが収納されています。
収納されている携帯用のケースを引っ張り出す、の図。
専用クロスにもスヌーピーがプリントされています。
携帯用のケースに時計を収納してみる、の図。
携帯用ケースに時計を収納して閉めてみた、の図。
ネイビーカラーとベルトのロゴが素敵です。

携帯用ケースがひっそりと付属しているのはなかなか良いアイデアだなと思うものの、私が実際に使うことは無さそうです。
というか、無い

クッション性がより高く、扱いやすい社外品を使っています
オメガ、ごめん。

お、おい。そろそろ時計返してください。
ニヤつくヌピ様、返してくれるのだろうか。

さて。
50周年記念モデルということもあって、こういう記念商品にありがちな・・・・・専用ブックレットも付属しています。

専用ブックレット。ここにも合言葉のように”Eyes on the Stars”の文字。
内容の一部を抜粋。色々書いてます(テキトーか)。

ブックレットに載っているかっこいいページに実機を添えて撮ってみました。
自己満足の世界です。どうぞ。

かっこよし。
かっこよしよし。
かっこよしよしよし。
かっこよしよしよしよし…
しつこいので このあたりで終わりにします。

専用ストラップベルトと替えのNATOベルト

ここからは、専用ストラップベルトと普段使っているNATOベルトを紹介します。

この時計には専用の純正ストラップベルトが付属しています。
ナイロン素材のストラップで 裏側(肌に触れる側)はレザー。

替えベルトは付属していないため、正直言うとあまり使いたくないのが本音です。

専用ベルト

専用純正ベルトの素材はナイロン(裏側はカーフレザー)です。
白のステッチが施された爽やかなデザイン。

専用ベルト。時計本体のカラーとも相性バッチリなネイビーです。白糸のステッチが良いですね。
ストラップのバックルはステンレススチール製。ベルトは7穴仕様でレザーの補強がされています。
裏側はカーフレザー。
月から地球へ帰還する際の帰路ルートがデザインされています。

裏側がカーフレザー仕様なのは一見すると素敵ですが、実用性を考えるとあまり嬉しくないディテール。
汗をかく夏には使いづらいですし、そうでなくとも劣化が早そうです。

という理由から この専用ストラップベルト、私は使わずに保管しています。

別売りで良いので、売って欲しいものですね。

替えベルト(NATOベルト)

先述の通り、残念ながら この時計には純正の専用ストラップベルトしか付属していません。
消耗することを考えると 専用ベルトは使いたくないものです。

そのため、
私は替えベルトとしてラルフ・ローレンRRLのナイロンNATOベルトを使っています。

このNATOベルトについては別記事で詳細を書くので今回は割愛しますが、装着している写真だけサクッと載せておきます。

ネイビーのナイロン製NATOベルトを装着するとこの通り。
カラーリングも違和感なく、純正品のようにしっくりきます。
ただし このように裏蓋が隠れてしまうため、主役級の”ワクワク裏側デザイン”を一切拝むことが出来ません。
いとかなしかりけり。
ぼちぼち疲れてきた犬。

まとめ

犬も疲れてきたようなので 最後に「まとめ」の章です。

今回はオメガのスピードマスター、「シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル(Ref.310.32.42.50.02.001)」を紹介しました。

スヌーピーというキャラクターとのコラボアイテムでありながら、シックなデザインでまとめられており、きちんとコンセプトを持って製品化されているのは「さすが」の一言です。

オメガ・スピードマスターのファンやマニアが世界中に大勢いることを改めて納得させられる機会になりました。

インラインのスピードマスターと並べてみても、同じであって 同時に同じでないそのデザインの妙に感心させられます。

インラインのスピードマスターと比較。
なんとも言えない
共通性と相違性に感服。

(※インラインのオメガ・スピードマスターについては また別の機会に書きます。)


あーあ、
まとめ終わらないうちにヌピ様が離脱して寝てしまいました。

まったくもう…。

というわけで、今回はこのあたりで失礼します。

ZZZ…
ボックスを枕にしないでほしい。
時計を雑に放りっぱなしにしないでほしい。

おやすみなさい。

【参考記事】本気のオモチャ時計。スウォッチ×オメガのスピードマスター、ムーンスウォッチ(MOON SWATCH Mission to the Sun)SO33J100。

注釈

(※1)シルバー スヌーピー アワード
有人宇宙飛行のミッションの成功などに貢献した人物や提携会社に対して、NASAが授与を行う特別な賞のこと。
オメガの時計「スピードマスター」は、NASAが宇宙空間での船外活動に対して認定している唯一の時計として有名です。
オメガは、NASAのアポロ13号(トム・ハンクス主演で映画にもなったので有名ですね)が地球へ無事に帰還したことに貢献したとして、「スヌーピーアワード」を受賞しています。その受賞から50年が経過しましたよ、というのが今回紹介している時計=「スピードマスター シルバースヌーピーアワード50周年記念モデル」というわけです。ふむふむ。

(※2)その国の言葉で感じ取るしかない
翻訳家になりたかった私はたくさんの英語の書物を読んできましたが、結局その夢は断念しました。その一番の理由がまさにコレどんなに頑張って翻訳をしても最終的には「その国の言葉で感じ取るしかない」です。
よく、ビートルズの「Let it Be」を日本語に訳す場合にどう訳すか という議論が勃発しますが、翻訳内容は十人十色です。いくらどう頑張って訳したとしても芯の芯(真の真とも言える)まで日本語に置き換えることは出来ず、その国の言葉(=英語。細かく言えばこの場合は米語ではなく英語)で感じ取るしかありません。つまり、英語は英語でしかなく 日本語もまた日本語でしかなく、それらの橋渡しをすることはできても100%イコールにすることは不可能です。いかにニュアンスの食い違いを最小限に留めて伝えるのかが翻訳家の仕事の醍醐味であり、腕の見せ所なのでしょう。
無論、私が翻訳家にならなかった(なれなかった)理由はこれだけではなく、勉強もせずに放浪者として楽観的に暮らしていたからに他なりません。トホホのホ。

スペック

Continue Reading

関連

TAG

キーワード

Contact

お問い合わせ

当私物へのご質問など、
インスタグラム、もしくは下記お問い合わせフォームからご遠慮なくお問い合わせください。