初対面の人と会って話をするとき、
全くと言ってもいいほど、変な気を遣わなくてもよい相手がまれにいます。
以前から知り合いでしたっけ、と勘違いしてしまいそうになる相手です。
私にとって、このパラブーツのアゼイはそんな靴。
店舗で初めてフィッテイングした時から不思議な安心感を得られました。
パラブーツの中ではあまり注目を浴びないモデルですが、私にとっては「最も頼れる普通の友人」というような、褒めているのかいないのか、そういう立ち位置の相棒です。
パラブーツのアゼイ
パラブーツの代表モデルと言えば、一般的には「シャンボード」や「ミカエル」を真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
もしくは、「アヴィニョン」「ウィリアム」「ランス」など。
今回紹介をする「アゼイ」は、パラブーツの中でも比較的地味で目立たず、あまり脚光を浴びることがないモデルです。
外羽根のストレートチップという、一見すると超シンプルで面白味に欠けたデザイン。
しかし、だからこその安定感。
この靴とマッチしない服ってほとんどないのではなかろうか。
そして、実はよく見ると、つま先のチップの縫い目がトリプルステッチになっています。
おいしいピザにトッピングを山ほど乗せると元の良さが引き立たないものですが、それと同様ですね。
これぐらいの、さりげないこだわりが良いです。
履き心地
履き口が特別に広いわけではないのですが(狭くもない)、足を入れると中はゆったり楽チン。
パラブーツの他のモデルよりも甲が高い印象です。
靴の中で多少の遊びがあって窮屈さがありません。私はね。
5穴の外羽根タイプなので、足がむくんできたなと感じれば靴紐を緩めればいいですし、ある程度の調整がきくのも頼れるポイントです。
待ち合わせで、「ごめん、15分遅れる。」って連絡を入れると、
「了解、ではのちほど。」とサラッと返してくれる友人のような信頼感。
そんな感じの履き心地です。
分からん。
ソールはもちろんパラブーツのオリジナルソールです。
このアゼイには「GRIFF Ⅱ」というラバーソールが採用されています。
「ストリートファイターⅡ」の略語のように「グリツー」って言ってもいいのかな。はて。
パラブーツのソールの中ではあまりゴツゴツしていない部類の、どちらかと言うとスマートな印象のソールです。
まとめ
今回紹介したパラブーツのアゼイは、
何を履くか困ったら、コレ!
というような、安定感抜群の靴です。
キャラ選択に迷ったら「リュウ」か「ケン」を使っておけばそれなりに恰好がつくストツーに非常によく似ています。
とても気に入っているわけではないけれど、気が付けば定期的に使っているアイテムってありますが、この靴はまさにそれ。
こういうモノが、5年後 10年後も手元に残っていそうです。
スペック
- ブランド:Paraboot(パラブーツ)
- モデル名:AZAY(アゼイ)
- 型番 :700301
- カラー :NOIR(ブラック)
- アッパー:牛革(スエード)
- ソール :GRIFF Ⅱ SOLE(ゴム底)
- 製法 :ノルウェイジャン製法
- 原産国 :フランス
- 価格 :62,000JPY(plus tax)