海の顔と山の顔、ふたつの顔を持つパラブーツのシメイ。

2021年12月3日

Paraboot / CHIMEY

よりも山の方が好きな私ですが、

「海っぽいもの」は「実際の山」よりも好きです。

分かりにくいですね、すいません。

つまり、私の好みの順列を不等号で表すと

「 海っぽいもの > 山 ≧ 山っぽいもの > 海 」

のようになります。

(もっと)分かりにくい。

本題ではないので、いいです。


パラブーツのシメイという靴は、

アッパーはデッキシューズのような海を連想するデザイン。

ソールはトレッキング利用もOKな山仕様。

海の顔、山の顔、両方を併せ持っている面白い靴です。

パラブーツのシメイ

アッパーは海を意識、ソールは山でもOK。

そんな靴なんです、パラブーツのシメイ。

例えるなら、

海パン一丁で颯爽さっそうと登山をする人。

山の頂上でナンパする人。

テキーラをエナジードリンクで割った飲み物にハイビスカスを添えて雪山で飲む人。

そんなハイブリッドな感じの靴です(ちがう)。

はじめまして。僕の氏名シメイです。
Paraboot /CHIMEY(200817)

デッキシューズのようなディテール

この靴の側面に配されたシューレース(靴紐)は、イミテーション仕様です。

イミテーションとは「にせもの」や「まがいもの」という意味。

靴の側面にぐるりと一周デザインされたイミテーションのシューレース。

デッキシューズの特徴でもある、側面のひも

本物の・・・デッキシューズの場合、このサイドのシューレースは甲のシューレースとつながっていて、1本のひもが履き口をぐるりと一周しているものです(=フードパーカの紐みたいな感じ)

こうすることで、フィッティングを高めるのが本来の目的で、

船の甲板(デッキ)で作業をする船乗りのための実用的なデザイン、というわけです。

ですが、

シメイのサイドシューレースは、イミテーション。

見せかけだけの、まがいものです。

なので、本来の用途としての実用性は皆無。

これつまり、

意味ねーしょん、です。

くだらん。

別角度からの意味ねーしょん。

あと、

一般的なコットン製のシューレースの他に、レザーのシューレースも付属しています。

カジュアル感が増すレザーのシューレース。

本物の・・・デッキシューズは本来 甲板(デッキ)で履くための靴ですから、海水がジャブジャブとかかるわけです。

濡れた際、水をたっぷり吸ってしまうコットン製だと結び目がギュッと固くなり、ほどくのが大変。

それが、デッキシューズのひもの素材がレザーである所以ゆえんです。

なるほどなるほど。

しかしながら、我が日常生活では水を浴びることなんてナッシング・アット・オール。

ともすれば、レザーのシューレース、ほどけやすいのです…。

レザーが馴染んでくるまではほどけやすい。
馴染んでくるとほどけにくい。
そのまんま。

山仕様なディテール

足回りはバッチリと山仕様です。

ソールはノルウェイジャン製法によって頑丈に縫い合わされており、

機能性だけではなく、無骨さを表現することの一助にもなっています。

アッパーとのギャップはありますが、うまい具合にまとまっている印象。

さすがはパラブーツ。

ノルウェイジャン製法で縫い合わされたソール。
無骨な雰囲気ですがバランスが素晴らしい。

ソールは、ジャンヌソール(JANNU SOLE)が装備されています。

コマンドソールに形状が似ていますが、パラブーツのオリジナルソール。

本格的なトレッキングにも対応可能なこのソールは、クッション性も高く、街履きでも快適さを維持。

例のごとく、山道など舗装されていない道を歩くと小石が挟まりますが、そこがまた愛くるしい。

お洒落さを演出しつつも、実用性も担保するのがシメイ使命です。

その他ディテール

アッパーのレザーはオイルたっぷりでお馴染みのリスレザー(※1)。
丸過ぎず とがり過ぎず。形の良いUチップ。
クッションパッドが入った履き口。ぷにぷに。

まとめ

海 × 山 。

二面性を持つ素敵な靴、パラブーツのシメイについて書きました。

デザインは好みもありますが、上品さの中に 適度なボリューム感や無骨さがあって お洒落だなと思います。

履き口が広いので足入れがしやすく、クッション性の高いソールで履き心地も良い。

シューレースも、コットンとレザーの2本付属しているので、着せ替える楽しみもあります。

個人的にはとってもおすすめできる靴です。

気になった方は是非ともお店でシメイご指名ください。
店舗スタッフがシメイの在庫を手配することを「シメイ手配」と言うのかについては知りません。

(くどい。)

注釈

(※1)リスレザー
リスの革ではないです。仮にリスだとして、こんな巨大な面積の革(皮)を取ることができるのであれば、それはもはやリスではない。リスレザーについてはまたどこか別の機会に書きます。

スペック

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