子供のころ、
懐中電灯とお菓子と筆記用具をバッグに詰め込み、「旅に出る。」と母に告げて家を飛び出し、家の”庭”を何度も探索した思い出は 今もなお私の中に生きています。
意味もなく、あてもなく、懐中電灯を片手に夕刻の薄暗い庭をひたすらウロウロと散策し、時たま 得意顔(きっと)でバッグから筆記用具を取り出して、
「はっけん:だんごむし4ぴき。5じにじっぷん。」
などとノートに書き記して、家に帰るのです。
(バッグの中のお菓子は食べません。非常食として持参しているので。)
この旅ごっこは私の幼少期のマイブームのようなもので、しょっちゅう一人でこの遊びに没頭していました。
旅に出ること、旅をする気持ちに浸ること、非日常の何かを感じ取りたいという情熱。
常にそのような欲望に駆られていたのでしょう。
大人になると 子供のころに夢中になって追いかけていたものを忘れてしまい、世の中を冷めた目でしか見られなくなってしまいます。
それこそが成長して大人になった証拠なのだと言い換えることができるものの、心のどこかでは枯渇した何かを感じており、それが増長すると だんだんと生きる活力が失われていきます。
人間(特に大人)は、インプットするだけでもアウトプットするだけでもダメで、そのバランスが非常に大切です。
そして、その質を常に向上させなければなりません。
これを実行する気がないのなら ”いっそのこと死んでしまえ” 、とすら私は思っているぐらいです。
さて。
自己啓発ブログみたいな内容で 怪しさボルテージが上がってきたので、このあたりで前置き(長い)は辞めましょう。
外に出て、旅をして、色んなものを体験して、人間は成長していきます。
子供ころに夢中になった ”何か” をまた追い求めて。
さぁ、旅に出ましょう。
リモワのスーツケース、クラシックキャビンS
というわけで、旅にはバッグが必要です。
いきなりのチープな展開にガッカリしないでください。
旅の気分を盛り上げてくれるアイテムはたくさんありますが、バッグはその主役とさえいっても過言ではないアイテムでしょう。
旅に必須のアイテムの中でも最重要で実用性があるアイテム、それがバッグです(だと思っています)。
普段から使い慣れているバッグを旅行に持って行くのも素敵なことですが、「旅専用のバッグ」を持っておくのも良いことでしょう。
誕生日ケーキに刺すロウソクは専用のモノが良く、仏壇にあるロウソクを代用しては気分が台無しになることに似ています。(例え話がへたくそ)
(これは逆もまたしかり。)
大きな革のボストンバッグも旅行の際に気分が上がるアイテムのひとつですが、なんせ重い。
そんなときは もっぱらスーツケースです。
先日まで使っていた別のスーツケースが とある理由から使いづらく感じたため、リモワのスーツケースを新調しました。
(※先日まで使っていたスーツケースの話はまた別の機会に。)
今回は新調したばかりのホヤホヤのRIMOWAのスーツケースを紹介します。
外観
では、リモワのスーツケース、クラシックキャビンSの外観から見ていきましょう。
カラーはシルバーで、無駄のないソリッドなデザインです。
正直に告白すると、デザインとしては少し面白味に欠けます。
私が関西人だからか、個人的にはもう少しパンチが効いたデザインが好みなのですが、長く使うモノなのでシンプルなデザインの方が良いかもしれません。
旅行はもちろん 出張や冠婚葬祭など 多種多様なシーンで使うことを想定すると、これぐらいシンプルな方が安心です。
(ヒョウ柄のスーツケースで葬式に出ると信用リスクに関わります。)
カラーはシルバーです。
というか、このモデルはシルバー1色展開です。
今後 他のカラーが増えるかもしれませんが、現状(2022年5月現在)ではシルバーの一択。
加筆しておくと、もうひとつサイズの大きい「クラシックキャビン」(最後に「S」が付かない)というタイプの商品はシルバーとブラックの2色展開です。
ブラックはなかなかカッコいいですが、中にチョコレートとかを入れて夏場に日光に当たると溶けるでしょう(シルバーでも溶けるでしょう)。
製品サイズは、「縦55cm×横40cm×厚さ20cm」で容量は33L、重さは4.2kgです。
季節にもよりますが、1~3泊ぐらいの荷物を入れることができます。
スーツケースはもちろん横に立てて置くこともできます。
横向きにすると、でっかいアタッシュケースのような雰囲気。
札束を詰めると3億円ぐらいは入るでしょうか。
(ふん、そんだけしか入らないのか。)
外観ディテール
続いて、外観のその他ディテールを紹介します。
鍵(ロック)
まずは鍵。
鍵の場所はマルで囲った2箇所です。
真上から見下ろすとこんな感じです。
↓
鍵穴が付いていますが これはTSAロック(※1)の鍵穴なので使うことはなく、実際には3桁のダイヤルロックの仕様です。
ダイヤルロックは好きな任意の番号(3桁)を設定しておく方式です。
よくあるやつですね。
ダイヤルは2箇所あるので、それぞれに好きな番号を設定できます。
初期は「000」に設定されていますが、説明書を読みながら好きな番号に変更できます(簡単)。
私は「777」に設定しました(うそ)。
ハンドル
本アイテムは リモワのスーツケースの中でも「クラシック」と名の付くモデルだけのことはあります。
この「クラシックキャビンS」では レザーのハンドル(持ち手)が採用されており、クラシカルな雰囲気が味わえることはもちろん レザーの触り心地も良く、また 耐久性や経年変化にも期待ができそう。
レザーが使われている箇所(=ハンドル)は2箇所。
ホイール
ホイールは四隅にそれぞれ配置されています。
大型トラックやバスのように1箇所あたり2ホイールなので安定感があり、全方向にスムーズに稼働します。
もちろんこの話は空港のターミナルやタイル張りになっているツルツルの床を転がすときの話で、普通の道(アスファルト)ではスムーズさに欠けますし、音もそれなりに出ますが それは仕方がないでしょう。
無論、道路が舗装されていない発展途上国ではスムーズにコロコロできません(行かないです)。
パーツなど
外観のその他のパーツなど、ディテールを見てみましょう。
まずはヒンジ側。
ここには横置きにする際の底鋲がついています。
キャリーハンドルはプラスチック製で、3段階に調整ができます。
フロントにはブランドのネームプレートがデザインされています。
綺麗な鏡面仕上げですが、身だしなみをチェックするには小さすぎます。
あと、年月が経つと きっと傷だらけになる&くすんでくるでしょう。
人間の心のようです。
細かい部分で普段はほぼ見えないですが、使われている鋲には飛行機のアイコンが刻印されています。
「旅」を意識したリモワらしいデザインですね。
内観
続いて、内観。
パカッと開くとこのようになっています。
四角い荷室に 仕切り板(ディバイダ―)がセットされた、非常にシンプル かつ 使いやすい仕様。
大きな荷物はメイン室へ。
細かな荷物は仕切り板に付いているジップポケットへ。
そうすると、中身がぐちゃぐちゃになりません。
と書いてみたものの、当たり前すぎる内容でした、失礼。
接合部分にはパッキンが配されていますが、完全防水ではないため 沈没事故に遭うと中の荷物は少なからず濡れるでしょう。
事故に遭うとそれどころではないでしょうから、正直どうだっていいですね。
付属品
最後は付属品の紹介。
同封している付属品は、
・ロゴ入り保存袋
・ラゲッジタグ
・ステッカーセット
・取扱説明書
です。
ロゴ入り保存袋
ロゴ入りの保存袋は(私は)使いません(※2)。
スーツケースがすっぽりと入る保存袋なので(当たり前だ)、サイズはそこそこ大きいです。
保存袋に入れてみるとこんな感じ。
ラゲッジタグ
付属のラゲッジタグはレザー製で、ブランドネームが刻印されたシンプルなデザイン。
スーツケース本体との相性は良いですが、シンプルすぎて好みは分かれるところ。
出張やフォーマルなシーンではバッチリですが、バカンスなどにはもっとぶっ飛んだデザインのモノを付けたいです。
けれど、ラゲッジタグが付属品として付いてくるのは嬉しいですね。
ステッカーセット
おまけ程度ですが、可愛いデザインのステッカーが付いています。
スーツケースに貼ってもいいですし、どこか好きなところに貼ってもいいですが、皆さんはどういう使い方をしているのでしょうか。
取扱説明書
一度しか読まないであろう取扱説明書も お洒落なデザイン。
購入時に一度しか読みません(しかもパラパラ)。
しかし ダイヤルロックの設定方法などが書かれているのでしっかりと保管しておきましょう。
(ネットで調べれば出てくるでしょうけど。)
まとめ
今回は 旅のお供に、出張のお供に、家出や修行のお供に、
色んな本格お出かけシーンで使えるスーツケース、リモワの「クラシックキャビンS」を紹介しました。
スーツケースは飛行機や新幹線などでの移動の際に使うイメージが強いですが、自動車で移動する旅行に使うのにも便利です。
飛行機に乗る際は、ほとんどの航空会社で機内持ち込み可(※3)ですが、稀にNGを出されることもあるので絶対では無いことを書き添えておきます。
あと、購入ルートや購入時期によって 細かい箇所の仕様が異なる場合がありますので そのあたりもご注意ください。
(特にホイールやその他パーツのデザインやカラー)
「まとめ」の章ですが、上手くまとめることができないので 勉強のために旅に出ます。
いってきます。
いってらっしゃい。
注釈
(※1)TSAロック
読み方はそのまま「ティー エス エー ロック」です。「とても・素手では・開けられないロック」のことではありません。
TSAロックは2001年のアメリカ同時多発テロ事件を機に導入されました。なので アメリカ限定の機能です。日本の国内旅行やヨーロッパに行く際などには何も気にする必要はありません(今後 日本がアメリカ領になった場合は大いに必要になります)。
TSAロックのTSAとは「Transportation Security Administration」のことで、翻訳すると「運輸保安局」です。
乗客が荷物を航空会社に預けた際、運輸保安局(TSA)は、爆発物などの危険物が入っていないかどうかを確認するために、特殊な専用キーを用いてランダムに荷物の中身を目視で検査できる、というのがこのTSAロックの趣旨です。
つまり運輸保安局の係員が「うぇーい、こいつのバッグ開けよーっと!」みたいなノリで我々のバッグを自由に(=合法で)開けて確認しても良いという半分「ん!?」な機能です、こわいこわい。
実際の運用としては X線検査で不審なモノが検知された際に保安局の係員が開けてチェックするということでしょう。うんうん きっとそうだ。そうであってくれ。
(※2)ロゴ入りの保存袋は(私は)使いません
はい、使いません。
保存袋に入れて管理しているバッグは他にあるものの、このスーツケースに関しては普段は裸のまま室内のストレージとして使っています。つまり「あまり日常的には使わないけれど 捨てることもできないもの」を保管するために使っているという意味。例えば「藁人形」「チェーンソー」「スタンガン」「ガスマスク」とかです。今ふと思いつきましたが、災害用のグッズ一式を入れておくのも良いかもしれませんね。
(※3)
ほとんどの航空会社で持ち込み可
一般的には機内持ち込み可能なスーツケースのサイズは 3辺の合計が115cm(55cm×40cm×25cm)なので 本品は機内持ち込み可能なサイズですが、レザーハンドル部分を含めてサイズを測ると絶妙にサイズ超過します。国内線は通してくれそうですが、意地悪な国の国際線はNGかもしれません。そのほか、格安航空会社では持ち込み可能サイズが異なる場合もあるので事前にチェックが必要です。法律も変わるかもしれませんしね。
スペック
- ブランド :RIMOWA(リモワ)
- 商品名 :Classic Cabin S(クラシック キャビン S)
- 品番 :97252004
- カラー :シルバー
- 素材(外側) :アルミニウム
- 素材(内側) :ポリエステル
- 素材(ハンドル):レザー
- 素材(仕切り板):ポリエステル
- ホイール :硬質プラスチック
- 本体サイズ :縦55x横40x厚20(cm)
- 重量 :4.2kg
- 容量 :33L
- 開閉仕様 :ダイヤルロック
- 付属品 :保存袋、ラゲッジタグ、ステッカーセット
- 生産国 :ドイツ
- 参考価格 :137,000JPY(plus tax)